「警備員の仕事は離職率が高いと聞いたけど、実際はどうなんだろう」「警備の仕事に転職しようか迷っているが、すぐ辞めてしまいそうで不安」——警備員への転職や就職を考えるとき、多くの人がこうした疑問を抱きます。
結論から言えば、警備員の離職率は全産業平均と比べて高い水準にあるのが現実です。しかし、なぜ離職率が高いのかを正しく理解すれば、それを踏まえた賢い転職判断や、長く続けるための対策が立てられます。
この記事では、警備員の離職率に関する実態データをもとに、離職が多い理由・離職しやすいタイミング・それでも長く続けている人の特徴・業種別の違い・キャリアアップの方法まで、現場目線で徹底的に解説します。警備業界への転職を検討中の方にも、すでに働いていてモヤモヤを感じている方にも役立つ内容です。
警備員の離職率の実態|データで見る現状
まずは数字で実態を把握しましょう。厚生労働省が毎年発表している「雇用動向調査」によると、警備業を含むサービス業全体の離職率は概ね20〜30%台で推移しており、全産業平均(約15〜16%)を大きく上回っています。
警備業界の業界団体である全国警備業協会の調査でも、警備員の年間離職率は30%前後で推移しているとされており、3人に1人が1年以内に辞めていく計算になります。これは「入ってもすぐ辞める人が多い」と現場で言われる感覚と一致します。
一方で、5年・10年と勤続しているベテラン警備員も多いのが業界の特徴です。離職率の高さは主に「入社して間もない層」の早期離職が引き上げていることが多く、一定の経験を積んだ警備員はかなり定着する傾向があります。
つまり警備員の離職率を正確に捉えると、「入り口は広いが、初期に多く脱落する。しかし乗り越えれば長く続けられる仕事」という構造が見えてきます。この構造を理解したうえで、なぜ早期に離職してしまうのかを次のセクションで詳しく見ていきます。
警備員の離職率が高い理由10選
警備員の離職率が高い背景には、複数の要因が絡み合っています。それぞれを正確に把握しておくことで、入社前の心構えや入社後の対策につながります。
①給与水準が低く、生活が安定しにくい
警備員の給与は、業種・雇用形態・勤務地によって大きく異なりますが、一般的な施設警備や交通誘導警備では月収20万円前後が目安になることが多いです。最低賃金ギリギリで設定されているケースも多く、特に地方ではアルバイト・パートの扱いで働いているケースも見られます。
「警備の仕事がきつい割に給料が低い」という不満は、離職の最も大きな直接的理由のひとつです。生活費や家賃を考えると、都市部では警備員の収入だけでは生活が苦しいと感じる人も少なくありません。給与水準の低さは採用しやすいことの裏返しでもありますが、それが定着率の低さを招く構造的な問題になっています。
②夜勤・長時間勤務による体力的・精神的消耗
施設警備や空港・病院など24時間体制の現場では、夜勤が必須になることがほとんどです。夜間の勤務は体内時計を乱し、睡眠の質を低下させます。24時間勤務(いわゆる「泊まり」)の翌日は明け休みになるスタイルが多いものの、体が慣れるまでの期間はきつさを強く感じます。
特に40代以降に転職してくる警備員にとって、夜勤への身体的適応は大きなハードルになります。「昼間の現場を希望していたのに夜勤に回された」というミスマッチも早期離職の一因です。
③仕事内容のギャップ(思っていたより地味で単調)
警備員というと、颯爽と現場を守るかっこいいイメージを持って入職する人もいます。しかし実際の仕事の多くは、同じ場所に何時間も立ち続ける・決まった順路を巡回し続ける・来場者への案内対応をひたすら繰り返すといった地味で単調な内容が中心です。
「こんなはずじゃなかった」という入職後のギャップは、モチベーションを急速に低下させます。特に若い年代で活動的な仕事を求めていた人ほど、このギャップを強く感じる傾向があります。
④研修・教育体制が不十分な現場が多い
警備業法では、警備員に対して所定時間の新任研修が義務づけられています。しかし現場によっては研修が形骸化しており、「現場で覚えろ」スタイルで放り込まれるケースも少なくありません。
わからないことを聞ける先輩や上司がいない、マニュアルが整備されていない、トラブル対応の判断基準を教えてもらっていないという状況に置かれると、新人警備員は孤立感と不安を抱えます。この「放置された感覚」が早期離職を招くことは多く、採用・教育体制の整備は業界全体の課題です。
⑤人間関係のトラブルや職場環境の問題
警備員の職場は、さまざまな年齢・バックグラウンドを持つ人が集まるため、人間関係の摩擦が起きやすい面があります。特に現場の古参警備員によるハラスメント(ルーティンを乱すことへの過剰な叱責、新入りへの無視など)は、離職理由として挙げられることが多いです。
同じ現場でずっと一緒に働く閉鎖的な環境のため、一度こじれた人間関係は修復が難しく、「この現場にいる限り変わらない」と感じて辞める人もいます。
⑥体力的にきつい現場(屋外・長時間立ちっぱなし)
交通誘導警備はその代表例で、炎天下や極寒の屋外で何時間も旗を振り続けます。建設現場や道路工事現場での誘導業務は、埃・騒音・排気ガスにさらされながらの作業になり、天候に関係なく屋外に立ち続けなければなりません。
施設警備でも巡回・立哨(立ちっぱなしでの監視)が中心になるため、膝や腰への負担は大きいです。年齢を重ねるにつれてこの負担が蓄積し、「もう体がついていかない」と感じて離職するベテランも多くいます。
⑦クレームや理不尽な対応に疲弊する
施設警備や駐車場警備では、利用者からのクレーム対応が業務に含まれます。「なぜ止めるんだ」「俺は客だぞ」といった理不尽な態度をとる人への対応は、精神的なエネルギーを消耗させます。
警備員は法的に大きな権限を持っているわけではなく、基本的には「お願い」する立場での業務遂行が求められます。理屈では正しいのに強制力を持てない歯がゆさと、クレームを受け続けるストレスが積み重なり、精神的に追い詰められるケースもあります。
⑧季節・繁閑差による雇用の不安定さ
交通誘導警備は建設・土木工事の需要に左右されるため、仕事量に波があります。年度末(1〜3月)の工事集中期には残業が続き、年度初めは仕事が少なくなる傾向があります。このような繁閑の波による収入の不安定さは、生活設計を難しくします。
「今月は稼げたけど来月はどうなるかわからない」という不安は、特に家族を養うドライバーや主な稼ぎ手には大きなプレッシャーになります。
⑨キャリアアップのビジョンが描きにくい
警備員として働き始めても、「このまま続けてどうなるのか」というキャリアの見通しが立てにくいと感じる人は多いです。資格取得や管理職への道はありますが、それが社内でどう評価されるか、給与にどう反映されるかが不透明な会社も多くあります。
「将来が見えない仕事を続けても意味がない」という焦りが離職を決意させるケースは、20〜30代に特に多く見られます。業界全体として、キャリアパスの可視化に取り組む必要があります。
⑩採用のハードルが低く、「とりあえず」入る人が多い
警備員の採用は、学歴・職歴不問のことが多く、未経験者も広く受け入れています。これ自体はチャンスですが、一方で「とりあえず収入を得るために入ってみた」という動機が弱い人の流入も多いことを意味します。
明確な目的なく入職した場合、ちょっとしたきつさや不満があると「もっと良い仕事があるはず」と感じて離職しやすくなります。採用の入り口の広さが離職率の高さと表裏一体になっている側面があります。
離職しやすいタイミングはいつか
警備員の離職は、特定のタイミングに集中する傾向があります。このタイミングを知っておくと、「ここを乗り越えれば安定する」という見通しが立てられます。
入職後1〜3ヶ月:現実とのギャップに直面する時期
入職してすぐの時期は、仕事内容・人間関係・労働条件のすべてが「想像と違う」と感じやすい時期です。研修が不十分だと現場での不安も大きく、この時期に「思っていたのと違う」と感じて辞めてしまうケースが最も多いです。
入職後6ヶ月〜1年:マンネリと将来不安が重なる時期
仕事には慣れてきたものの、単調さへの飽きや「このまま続けていいのか」という将来不安が浮かぶ時期です。半年〜1年という区切りで「次のステップ」を考え始め、他の職種や会社を探し始める人もいます。
繁閑の境目(年度替わり前後)
工事案件が終了した際や年度替わりのタイミングで、現場が変わったり仕事が減ったりすることがあります。「この機会に辞めよう」と思い切るきっかけになりやすい時期です。
体力的な限界を感じたとき(個人差が大きい)
年齢や健康状態によって異なりますが、「もう体が続かない」と感じたタイミングが離職の引き金になります。特に屋外業務や夜勤の多い現場では、このタイミングが予想より早く来ることがあります。
警備の種類別に見る離職率の違い
警備員といっても、業務内容によって離職のしやすさは大きく異なります。自分に合った種類を選ぶことが、長続きへの第一歩です。
1号警備(施設警備)
商業施設・病院・オフィスビル・工場などの施設内を警備する業務です。巡回・立哨・入退室管理・緊急対応が主な業務になります。屋内での勤務が中心なため、天候の影響を受けにくく、比較的安定して働けます。夜勤や24時間勤務はありますが、慣れてしまえば規則正しい生活リズムを作れる人も多いです。離職率は警備の中では比較的低い傾向にあります。
2号警備(交通誘導・雑踏警備)
道路工事・建設現場での交通誘導や、イベント会場での群衆整理を行います。屋外・立ちっぱなし・天候問わずの勤務が続くため、体力的な消耗が激しく、離職率が最も高い種別のひとつです。一方で日払い・週払いに対応した求人が多く、「すぐに収入が欲しい」層が流入しやすいことも離職率を押し上げる要因になっています。
3号警備(輸送警備・現金輸送)
現金や貴重品の輸送を専門とする警備です。責任は重いですが、チームで動く一体感があり、仲間意識が強まりやすいため離職率は比較的低いとされています。採用難易度も他の種別より高めで、身辺調査が行われるなど信頼性を重視した採用が行われます。
4号警備(身辺警護)
いわゆるボディーガード業務です。警備員の中では専門性が最も高く、給与水準も高い傾向があります。採用の敷居が高く、体力・コミュニケーション能力・判断力が求められるため、志望動機がしっかりしている人が集まりやすく、離職率は低い傾向があります。ただし求人数自体が少ない種別です。
それでも長く続けている人の特徴
離職率が高い職業でありながら、5年・10年・20年と勤続する警備員は確実に存在します。長く続けている人たちにはいくつかの共通した特徴があります。
「一人の時間・静かな環境」を積極的に評価している
警備員の仕事は、一人で黙々と取り組む場面が多いです。「誰かと常に一緒にいることが苦手」「静かに自分の仕事に集中したい」という性格の人は、この環境をむしろ心地よく感じます。人間関係のごたごたが少ない職場として、長続きの理由になっています。
資格取得でキャリアの積み上げを実感できている
警備業には「警備員指導教育責任者」「機械警備業務管理者」「施設警備業務検定」などの国家資格があります。資格を取得することで給与が上がったり、現場リーダーや管理職への道が開けたりと、目に見える形での成長実感が得られます。資格取得に積極的な会社に勤めている人ほど、定着率が高い傾向があります。
夜勤・変則勤務の生活リズムに適応できている
夜勤を苦痛と感じる人がいる一方、「昼間の空き時間に好きなことができる」「人が少ない時間帯に活動するのが好き」という人もいます。夜型の生活リズムが自分に合っていると感じている人は、施設警備の泊まり勤務を苦なく続けられます。
現場・会社との相性が良い
警備員の離職の多くは、特定の現場や会社との相性問題です。逆に言えば、自分に合う現場・会社を見つけられた警備員は長く続けられます。同じ業界でも警備会社によって職場風土・給与・教育体制は大きく異なるため、1社目で合わなくても別の会社に移ることで続けられるケースも多いです。
警備員に向いている人・向いていない人
自分がどちらのタイプかを事前に把握しておくことで、転職後のミスマッチを減らせます。
警備員に向いている人
- 責任感が強く、ルールを守ることを苦にしない人:警備は規則や手順が細かく決まっており、それを正確に守り続けることが求められます。几帳面で責任感が強い人に向いています。
- 一人で黙々と作業するのが得意な人:長時間ひとりで巡回や立哨をする場面が多いため、孤独感に強い人は長続きしやすいです。
- 体を動かすことが苦にならない人:デスクワークが苦手で、立って動いている仕事が好きな人には向いています。
- 冷静な判断力がある人:緊急事態や不審者対応など、パニックになりやすい場面でも落ち着いて行動できる人が向いています。
- コミュニケーションが安定している人:施設警備では来場者への案内対応が多く、丁寧かつ的確な対応ができる人は評価されます。
警備員に向いていない人
- 給与水準に強いこだわりがある人:高収入を最優先にしている人には、一般的な警備員の給与は物足りないと感じることが多いです。
- 単調な仕事を苦痛に感じる人:変化が少ない繰り返し作業に飽きやすい人には向いていません。
- 夜型生活が体質的に合わない人:夜勤が必須の現場に配属された場合、体調を崩しやすい人は長続きしにくいです。
- クレームや怒鳴り声に強いストレスを感じる人:対人対応でのストレス耐性が低い人は、精神的な消耗が激しくなります。
警備員のキャリアアップと資格
離職率の高さの一因として「キャリアの見通しが立てにくい」ことを挙げましたが、実際には警備業界にはしっかりしたキャリアパスが存在します。それを理解しているかどうかで、仕事へのモチベーションが大きく変わります。
取得できる主な資格
警備員指導教育責任者(国家資格)は、警備会社が法律上必ず設置しなければならないポジションで、新人警備員の研修・指導を担います。1号〜4号の警備種別ごとに試験があり、取得すると給与アップや管理職への道が開けます。
施設警備業務検定(国家資格)は1級・2級があり、施設警備のプロとしての技能を証明します。取得者はリーダーや現場責任者として重宝されます。
交通誘導警備業務検定(国家資格)は、特に高速道路や空港など特定の場所では有資格者の配置が法律で義務づけられているため、取得すると仕事の幅が一気に広がります。
機械警備業務管理者(国家資格)は、セキュリティシステムや機械警備を管理する役割に必要な資格です。ITと警備を組み合わせた分野で、今後ニーズが高まる資格のひとつです。
キャリアの段階的な積み上げ方
警備員としてのキャリアは、一般警備員 → 班長・リーダー → 現場責任者(隊長) → 警備員指導教育責任者 → 管理職(営業・教育担当など)という段階で積み上げることができます。資格を取り、実績を積むことで着実にステップアップしていけるのが警備業界の強みです。
また、警備業での経験は防災・セキュリティ・施設管理などの隣接業界への転職にも評価されます。「警備員の経験しかない」と卑下する必要はなく、正しく経験を積めば市場価値のある人材になれます。
長く続けるための実践的なコツ
離職率が高い業界でも、工夫次第で長く充実して働くことができます。現場で長続きしているベテランが実践していることをまとめました。
入職前に現場の情報をできるだけ収集する
「思っていたのと違う」というギャップが最大の離職原因です。面接時に勤務形態(夜勤の有無・24時間勤務のサイクル)・現場の種類(屋内か屋外か)・配属現場の雰囲気について積極的に確認しましょう。「聞きすぎかな」と遠慮する必要はありません。入職前の情報収集が最も効果的な離職防止策です。
資格取得を早めに目標にする
仕事に慣れてきた段階で、次の目標として資格取得を設定すると仕事への意欲が維持しやすくなります。「この資格を取ったら給与が上がる」「この現場は資格者しか入れない」という具体的なメリットと結びついた目標は、モチベーションを長続きさせます。警備会社によっては資格取得の費用を会社が負担してくれるケースもあるため、確認してみましょう。
体のメンテナンスを習慣化する
長時間の立ち仕事や夜勤による体への負担は、放置すると蓄積します。膝・腰のサポーターの活用、帰宅後のストレッチ、良質な睡眠の確保——こうした日常的なケアが、体力を維持して長く働くための基盤になります。定期的な健康診断を活用することも大切です。
職場の人間関係をうまく乗り越える方法を持つ
古参警備員との関係に悩んでいる場合は、まず「相手のやり方を尊重しつつ、自分のやり方も確立する」という姿勢が有効です。全員と仲良くする必要はありませんが、最低限の礼儀と協調性を保つことで、ストレスを一定レベルに抑えられます。どうしても合わない場合は、現場移動を相談するという手段もあります。
合わない会社・現場からは早めに動く判断も必要
「警備員の仕事が合わない」のか「この会社・現場が合わない」のかを冷静に区別することが重要です。仕事自体は好きでも、会社の方針や特定の現場が自分に合っていないだけなら、同業他社への転職で状況が大きく改善することがあります。「辞める」と「転職」は別の選択肢として捉えましょう。
警備業界の将来性と離職率改善の動き
離職率の高さは業界全体の課題として認識されており、近年は改善に向けた取り組みが進んでいます。将来性を正しく把握しておくと、業界に飛び込む判断の材料になります。
賃金引き上げの動きが加速している
最低賃金の継続的な引き上げや、人手不足を受けた処遇改善の動きにより、警備会社の給与水準は少しずつ上がっています。時給制から月給制への移行・各種手当の拡充・資格手当の新設など、待遇を改善して定着率を高めようとする警備会社が増えています。求人を選ぶ際は、こうした取り組みを行っている会社を見極めることが大切です。
AIや機械警備との融合でスキルの幅が広がる
カメラ映像のAI解析・無人巡回ロボット・スマートロックなど、機械警備の技術は急速に進化しています。しかしAIだけでは対応できない「人の判断・コミュニケーション」が必要な場面はなくならず、むしろITと警備の両方を理解できる人材の価値が高まっています。機械警備業務管理者の資格取得はこうした流れに直結しており、将来性のあるキャリア投資といえます。
大型インフラ・イベントでの需要拡大
国内では今後も大型再開発プロジェクト・インフラ整備・国際的なイベントの開催が見込まれており、警備需要は堅調に推移すると予測されています。特に交通誘導・雑踏警備の経験者は今後も安定した需要が続く見込みです。人手不足が深刻化するなかで、経験を積んだ警備員の市場価値は上がっていくと考えられます。
業界全体での働き方改革の推進
全国警備業協会をはじめ、業界団体が離職率改善・処遇改善・女性活躍推進などに取り組んでいます。採用から定着までのサポートを強化している警備会社も増えており、「警備員はすぐ辞める」という従来のイメージを変えようとする意識が業界全体に広がりつつあります。今後の動向を追いながら、成長している会社を選ぶ目を養うことが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 警備員はどのくらいの期間で仕事に慣れますか?
多くのドライバーは3ヶ月〜6ヶ月程度で基本的な業務の流れに慣れると言われています。配属先の現場の規模や複雑さによっても異なりますが、1年程度経過すると現場内での役割が安定し、精神的にも余裕が生まれてくる人が多いです。最初の3ヶ月を「慣れるための試用期間」と割り切って乗り越えることが、定着への大きな鍵です。
Q2. 警備員の仕事は年齢が高くても続けられますか?
警備業界は50代・60代のベテランが多く活躍する業界のひとつです。特に施設警備は体力的な負担が比較的少なく、年齢を重ねても続けやすいとされています。一方で交通誘導などの屋外業務は体への負担が大きいため、加齢に伴って内勤系や施設警備へシフトするドライバーも多いです。定年後の再就職先として警備員を選ぶ人も増えており、高齢者に親和性の高い職業といえます。
Q3. 警備員の仕事は女性でも続けられますか?
近年、女性警備員の数は増加しています。特に商業施設・空港・イベント会場では、女性客への対応で女性警備員が重宝されます。身体検査が必要な場面では女性警備員でなければ対応できないケースもあり、需要が高まっています。夜勤がある現場は体力的・安全面での懸念があることも事実ですが、昼勤専従の求人を選ぶことで長く続けている女性警備員も多くいます。
Q4. 警備員から別の仕事に転職することは難しいですか?
警備員の経験は「責任感・正確性・緊急対応力・コミュニケーション力」として評価されることが多く、施設管理・ビルメンテナンス・防災関連・製造業の品質管理などへの転職実績があります。また、資格(警備員指導教育責任者など)を持っている場合は、警備会社のマネジメント職や、セキュリティコンサルタントへのキャリアパスもあります。「警備しかできない」という思い込みは捨てて、積んだ経験を棚卸しすることが転職成功の鍵です。
Q5. 離職率の低い優良な警備会社を見分けるポイントはありますか?
優良な警備会社を見分けるポイントとして、資格取得支援の有無・研修体制の充実度・福利厚生の内容・口コミサイトでの評判などが参考になります。また、面接時に「平均勤続年数は何年ですか」「離職率はどのくらいですか」と直接聞いてみることも有効です。質問に対して真摯に回答してくれる会社は、働く環境を大切にしている可能性が高いです。求人票の給与が同業他社と比べて極端に高い場合は、激務・劣悪環境の可能性もあるため注意が必要です。
まとめ
この記事では、警備員の離職率が高い理由とその実態、長く続けるためのポイントを詳しく解説してきました。最後に要点を整理します。
警備員の離職率が高い主な理由(10選まとめ)
- 給与水準が低く、生活が安定しにくい
- 夜勤・長時間勤務による体力的・精神的消耗
- 仕事内容のギャップ(思っていたより地味で単調)
- 研修・教育体制が不十分な現場が多い
- 人間関係のトラブルや職場環境の問題
- 体力的にきつい現場(屋外・長時間立ちっぱなし)
- クレームや理不尽な対応に疲弊する
- 季節・繁閑差による雇用の不安定さ
- キャリアアップのビジョンが描きにくい
- 採用のハードルが低く、「とりあえず」入る人が多い
警備員の離職率は確かに高いですが、「何がきついのか」を事前に理解したうえで入職することで、ギャップによる早期離職は大幅に防げます。また、資格取得・現場選び・体のケアといった日々の積み上げで、長く安定して働き続けることは十分に可能です。
「警備員は離職率が高いからやめておこう」と判断するのではなく、「どんな人が続けられて、どんな準備をすれば長く働けるのか」を理解したうえで判断することが大切です。警備の仕事が自分に合っていると感じるなら、業界のリアルを知ったうえで自信を持って踏み出してみてください。
転職を迷っているなら、まず複数の警備会社の求人を見比べ、面接で積極的に質問をぶつけてみることをおすすめします。どんな会社に行くかで、まったく違う警備員生活が待っています。自分に合った現場・会社を見つけることが、長く続けるための最短ルートです。資格取得に熱心な会社・研修体制が整っている会社を選ぶことが、定着と成長の両方を実現するポイントになります。
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