電気工事士の給料が高い会社ランキングTOP10|年収比較

「電気工事士として給料を上げたいけれど、どの会社が高いのだろう」——そう悩んでいませんか。同じ電気工事士でも、勤める会社によって年収は大きく変わります。

この記事では、有価証券報告書をもとに「電気工事士の給料が高い会社」をランキング形式で紹介します。大手電気工事会社(サブコン)の平均年収を比較し、給料が高い理由、高年収企業に転職する方法、有利な資格まで解説します。読み終えるころには、あなたが目指すべき会社と道筋が見えてくるはずです。

本記事のデータについて
ランキングの平均年収は各社の有価証券報告書(2024〜2025年時点)をもとにした目安です。有価証券報告書の平均年収は「全従業員の平均」で、電気工事士(技能職・施工管理)単独の金額ではありません。大手サブコンは施工管理・技術職の比率が高いため実態に比較的近いものの、現場の電工職人とは差がある点にご注意ください。

目次

1. 電気工事士の給料が高い会社ランキングTOP10

結論から言うと、電気工事士で給料が高いのは大手の電気設備サブコンです。まずは主要企業の平均年収を、有価証券報告書ベースで比較しましょう。

ランキングの算出根拠

本ランキングは、各社が金融庁EDINETで開示する有価証券報告書の平均年間給与をもとにしています。電気設備サブコンは施工管理・技術職が社員の中心のため、平均年収が電気工事系職種の実態に比較的近いのが特徴です。

大手電気工事会社 平均年収ランキング

順位会社名平均年収の目安系列・特徴
1住友電設約862万円住友電工グループ
2きんでん約850万円関西電力系・電設最大手
3関電工約748〜807万円東京電力系・業界2位
4日本電設工業約802万円JR系・鉄道電気に強い
5九電工約768万円九州電力系・全国展開
6中電工約748万円中国電力系
7ユアテック約715万円東北電力系
8トーエネック約700万円台中部電力系
9コムシスHD約700万円台通信インフラ大手(持株)
10エクシオグループ約700万円台電気・通信インフラ

※出典:各社の有価証券報告書(2024〜2025年時点)をもとにした目安。全従業員平均であり、電気工事士職単独の年収ではありません。年度・役職・年代で変動します。

上位企業の共通点

上位を占めるのは、電力会社系の大手サブコンです。きんでん(関西電力系)、関電工(東京電力系)、九電工(九州電力系)などは、親会社の電力インフラを支える安定基盤を持ち、平均年収も高水準です。

注目すべきは、大手電気設備サブコンの多くが平均年収700万円超という点です。国税庁が公表する日本の平均年収(約478万円)を大きく上回ります。電気工事士の資格を活かすなら、こうした大手サブコンが有力な選択肢になります。

もう一つの共通点は、平均勤続年数が長いことです。たとえばきんでんの平均勤続年数は約20年で、国内企業全体の平均(約12年)を大きく上回ります。勤続年数が長いということは、それだけ働きやすく、長期的にキャリアを築ける環境が整っている証といえます。安定と高年収を両立できるのが、大手サブコンの強みです。

2. そもそもサブコンとは?給料が高い理由

電気工事の大手企業は「サブコン」と呼ばれます。この仕組みを理解すると、なぜ給料が高いのかが見えてきます。

ゼネコンとサブコンの違い

ゼネコン(総合建設会社)が工事全体を統括する元請けであるのに対し、サブコン(サブコントラクター)はゼネコンから電気・空調・給排水などの専門工事を請け負う会社です。「下請け」ではありますが、専門性が高く、年収水準はゼネコンに匹敵します。

電気設備サブコンの給料が高い理由

電気設備サブコンの給料が高いのには、明確な理由があります。

  • 景気に左右されにくい:電気はあらゆる建物・インフラに必要で、建設時も維持時も需要がある
  • 専門性が高い:有資格者しかできない工事が多く、技術が単価に反映される
  • 大規模案件を扱う:ビル・工場・データセンターなど受注単価が大きい
  • 人手不足:電気工事の担い手が不足し、待遇改善が進んでいる

特に近年は、再生可能エネルギーやデータセンターの建設ラッシュで需要が拡大しており、電気工事士の価値はさらに高まっています。

また、電気工事は自動化・機械化が難しい仕事です。配線の取り回しや現場ごとの調整には人の手と判断が欠かせず、AIが普及しても代替されにくいのが強みです。「専門性が高く」「需要が安定し」「代替されにくい」という三拍子がそろっているからこそ、電気設備サブコンは高い給料水準を維持できているのです。手に職をつけて長く安定して稼ぎたい人にとって、魅力的な業界といえます。

3. 主要な大手電気工事会社の特徴

ランキング上位の代表的な企業を、もう一歩踏み込んで見ていきましょう。

きんでん・関電工・九電工(電力系御三家)

きんでんは関西電力グループの中核で、国内最大級の電気設備工事会社です。オフィスビル・工場・データセンターの電気工事から情報通信・再エネまで幅広く手がけ、平均年収は約850万円と業界トップクラスです。

関電工は東京電力系で業界2位。新国立競技場や東京スカイツリーの電気設備工事などの実績があり、半導体工場やデータセンターなど先端施設の工事にも強みを持ちます。九電工は九州電力系で、全国展開と再エネ事業に積極的です。この3社は「電力系御三家」として業界を牽引しています。

住友電設・日本電設工業など

住友電設は住友電工グループで、平均年収約862万円と本ランキング最高水準です。高い技術力と安定した経営基盤が魅力です。日本電設工業はJR系で、鉄道関連の電気設備工事に圧倒的な実績を持ちます。

このように、大手電気工事会社は電力・鉄道・住友などの大手グループに属していることが多く、経営が安定しているのが特徴です。安定と高年収を両立したい電気工事士にとって、有力な選択肢といえます。

これらの会社の多くは、第二次世界大戦中の1944年に発表された「電気工事業整備要綱」により、地域ごとの電気工事会社が統合されて発足した歴史を持ちます。それぞれが地元の電力会社と古くから密接な関係にあり、今日まで安定した経営を続けてきました。近年は国内だけでなく、東南アジアなど海外でのインフラ整備にも事業を広げており、グローバルに活躍できる環境も整っています。

4. 給料が高い電気工事会社を選ぶポイント

会社選びで失敗しないために、確認しておきたいポイントを紹介します。

平均年収と職種の年収を分けて見る

有価証券報告書の平均年収は全社員の平均で、施工管理・技術職が中心です。現場の電工職人の年収は、これより低くなる場合があります。求人票の給与レンジや口コミで、自分が就く職種・年代の年収を確認しましょう。

とはいえ、大手サブコンでは現場の電気工事士から施工管理へキャリアアップする道が明確に用意されています。入社時は現場作業が中心でも、資格を取得して施工管理を担うようになれば、会社の平均年収に近い水準へと着実に近づいていきます。「入口の年収」だけでなく「到達できる年収」で会社を見ることが大切です。

上場・非上場と経営基盤

上場企業は有価証券報告書で経営情報が開示され、給与水準や安定性を確認しやすいのが利点です。非上場でも大手グループ系なら安定していますが、給与情報は求人票や口コミで確かめる必要があります。取引先や親会社の安定性も重要な判断材料です。

成長分野(再エネ・データセンター)

今後の年収の伸びを考えるなら、成長分野に強い会社を選ぶのも有効です。再生可能エネルギー、データセンター、半導体工場などの電気工事は需要が急拡大しており、これらに注力する会社は将来性が高いといえます。

特にデータセンターは、生成AIの普及を背景に国内で建設ラッシュが続いており、大規模な電気設備工事の需要が高まっています。半導体工場の新設も相次ぎ、電気工事士の活躍の場は今後さらに広がる見込みです。こうした成長領域に強い会社を選べば、業界の追い風を受けて年収を伸ばしやすくなります。会社の有価証券報告書やニュースリリースで、注力分野をチェックしておきましょう。

5. 高年収の電気工事会社に転職する方法

高年収の大手サブコンに移るには、準備と戦略が欠かせません。ポイントを紹介します。

年収を上げる資格(第一種・施工管理技士)

電気工事士の年収アップに最も効くのが、上位資格の取得です。段階的に取得することで、担当できる工事の範囲と評価が上がります。

  • 第一種電気工事士:大規模施設の工事を担え、第二種より年収が上がる
  • 1級電気工事施工管理技士:施工管理を担え、大手で高く評価される
  • 電験三種(第三種電気主任技術者):電気設備の保安監督ができ、市場価値が大きく上がる

これらを取得すると、電気技術者として平均約690万円という高水準も見えてきます。資格手当が付く会社も多く、転職時の提示年収も変わります。

未経験からのステップ

電気工事士は人手不足で、未経験からの入職も歓迎される職種です。まずは第二種電気工事士を取得して現場経験を積み、第一種、施工管理技士へと段階的にステップアップするのが王道です。資格取得を支援する会社を選べば、費用面でも有利です。

キャリアの順序としては、①第二種電気工事士を取得して現場作業を経験、②第一種電気工事士で対応範囲を広げる、③1級電気工事施工管理技士で施工管理へ、④電験三種で保安監督まで、というステップが理想的です。20代・30代のうちに上位資格まで取得しておくと、大手サブコンへの転職や管理職への昇進がぐっと現実的になります。焦らず一段ずつ積み上げることが、結果的に最短で高年収へ到達する道です。

専門転職サービスを活用する

電気工事・建設設備系に強い転職サービスには、大手サブコンの高年収求人や非公開求人が集まります。自分の資格・経験を高く評価してくれる会社を紹介してもらえるほか、年収交渉の代行も無料で受けられるのが一般的です。

キャリアアドバイザーに相談すれば、自分の市場価値を客観的に把握できます。一人で活動するより、効率よく年収アップを実現できるでしょう。

電気工事・設備系の求人は専門性が高く、一般的な転職サイトでは条件の細かい違いが分かりにくいものです。業界に精通したアドバイザーなら、「この資格ならこの会社で年収がいくら上がる」といった具体的な見通しを示してくれます。複数のサービスに登録して比較すれば、より条件の良い求人に出会いやすくなります。

6. 電気工事士で高年収を目指すメリット・デメリット

高年収を目指すうえで、良い面と注意点の両方を押さえておきましょう。

メリット

  • 資格が年収に直結:第一種・施工管理技士などで着実に上がる
  • 景気に強い:電気は建設時も維持時も需要があり、仕事が安定
  • 成長分野で需要拡大:再エネ・データセンターで価値が高まっている
  • 大手なら安定と高年収を両立:電力・鉄道系グループは経営基盤が強固

デメリットと対策

  • 繁忙期の負担:工期次第で残業が増える現場も。働き方改革の進む会社を選ぶ
  • 現場の体力的負担:施工管理へキャリアアップすれば軽減できる
  • 会社による年収差:同じ資格でも会社で差が出るため、会社選びが重要

これらは「上位資格の取得」「大手・成長分野の会社選び」「キャリア設計」で対策できます。専門の転職サービスを使えば、条件の良い会社を効率よく見つけられます。

まとめ

電気工事士は、会社選びと資格次第で年収を大きく伸ばせる職種です。最後にポイントを整理します。

  • 給料が高い会社は、住友電設・きんでん・関電工など大手電気設備サブコン
  • 大手サブコンの多くは平均年収700万円超で、日本の平均を大きく上回る
  • 電気工事の給料が高いのは「景気に強い」「専門性」「大規模案件」「人手不足」が理由
  • 会社選びは平均年収だけでなく、職種年収・経営基盤・成長分野も確認
  • 第一種電気工事士・施工管理技士・電験三種が年収アップの鍵

「もっと給料の高い会社で電気工事の仕事をしたい」「自分の資格・経験を正当に評価してほしい」——そう思ったら、まずは情報収集から始めましょう。電気工事・建設設備系に強い専門転職サービスに登録すれば、大手サブコンの高年収求人と無料のキャリア相談を受けられます。今の市場価値を知ることが、年収アップへの第一歩です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 電気工事士で最も給料が高い会社はどこですか?

有価証券報告書ベースでは、住友電設(約862万円)やきんでん(約850万円)が業界トップクラスです。関電工、日本電設工業、九電工などの電力・鉄道系大手サブコンも高水準で、いずれも平均年収700万円超です。

Q2. 有価証券報告書の平均年収は電気工事士の年収と同じですか?

完全には同じではありません。有報の平均は全社員の平均で、施工管理・技術職が中心です。現場の電工職人はこれより低い場合があります。自分の職種・年代の年収は、求人票や口コミで確認するのがおすすめです。

Q3. 電気工事士で年収1,000万円は目指せますか?

可能です。大手サブコンで施工管理へキャリアアップし、1級電気工事施工管理技士や電験三種を取得して管理職・技術責任者になれば、年収1,000万円も視野に入ります。独立して元請けと直接契約する道もあります。

Q4. 未経験から大手電気工事会社に転職できますか?

可能です。電気工事業界は人手不足で、未経験を育成する会社も増えています。まずは第二種電気工事士を取得して経験を積み、第一種・施工管理技士へと資格を積み上げてから大手を目指すのが現実的です。

Q5. 電力系サブコンと通信系サブコンはどちらが良いですか?

目的次第です。電力系(きんでん・関電工など)は電気設備工事が中心で安定性が高く、通信系(コムシス・エクシオなど)はデータセンターや通信インフラに強みがあります。どちらも高年収ですが、扱う工事や成長分野が異なるため、興味のある分野で選ぶとよいでしょう。

Q6. 第二種電気工事士だけでも大手に入れますか?

入社のきっかけとしては十分に可能です。多くの大手サブコンは、第二種電気工事士や未経験からの入社を受け入れ、入社後に第一種や施工管理技士の取得を支援しています。まずは第二種で現場経験を積み、上位資格を取得して年収を上げていくのが王道です。資格取得支援制度の手厚い会社を選びましょう。

Q7. 電気工事士は将来性がありますか?

高い将来性があります。電気はあらゆる建物・インフラに不可欠で、景気に左右されにくい安定した需要があります。加えて、再生可能エネルギーやデータセンター、EV充電設備など新しい分野の電気工事も急拡大しています。人手不足も続いており、資格を持つ電気工事士の価値は今後さらに高まると見込まれます。

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